豪RBA議事録(9月2日分)の分析

今回の議事録では、住宅価格バブルに対してこれまでで最も厳しい懸念を表明しています。 なお議事録公表後に、豪ドルはドルに対してやや上昇、早期利上げの可能性が高まったとの見立てのようです。

RAB、住宅価格上昇を懸念=議事録
出所:WSJ 2014-09-16

  • RBAは16日公表した政策理事会議事録(9月2日開催分)で、住宅価格の上昇に懸念を強めていることを明らかにした。
  • 不動産に対する投資家需要の高まりで市場が過熱、突然の価格急落を招く可能性があると指摘。RBAは鉱業部門の投資減速に対処し、弱々しい景気を支えようと努めているが、住宅市場が崩壊すればこの努力の大半が水の泡になりかねない
  • 過去最低の政策金利はオーストラリア経済を支えているとしつつ、資産価格のさらなる膨張を伴う将来の成長へのリスクになることを認識する必要がある。投機需要がさらに強まれば、不動産の価格循環の波は増幅され、不動産価格が将来急落する可能性を高める
  • 住宅価格に対するこの警告はRBAが発したものの中で、これまでで最も厳しい
  • 現時点で現在の金利は適切だとし、先行きで最も賢明な路線は安定した金利を一定期間続けることだろうとの認識
  • この議事録の公表後、オーストラリアドルは米ドルに対してやや上昇。市場は予想以上に早く利上げが実現する可能性が高まったと解釈

RBA議事録(9月2日分)

9月2日のRBA金融政策決定会合(政策金利は2.5%据え置き)の議事録が公開されたので、抜粋してメモしておきます。

RBA議事録
出所:オーストラリア準備銀行(Reserve Bank of Australia:RBA)
Minutes of the Monetary Policy Meeting of the Reserve Bank Board

On the other hand, the exchange rate remained above most estimates of its fundamental value, particularly given the declines in key commodity prices and, overall, had offered less assistance to date than would normally be expected in achieving balanced growth in the economy.
為替レートは、ファンダメンタルズ、特に商品相場の下落からみて過大評価のままで、バランスのとれた経済の成長に貢献が少ない

Members judged that the current stance of monetary policy continued to be appropriate and was contributing to sustainable growth and inflation outcomes consistent with the target over the period ahead. Members considered that the most prudent course was likely to be a period of stability in interest rates.
最も賢明な方向は、金利の安定的な期間を設けること

FOMCを前にランド・トルコリラに警戒

FOMCを前に新興国通貨に警戒が強まっているので、一応要注意です。

新興国 資金流出に警戒感
出所:日経 2014-09-14

  • 今週の新興国では、米金利上昇や中国景気減速への懸念から投資家のリスク回避姿勢が続きそうだ。新興国からの資金流出に警戒感が強く、先週は株安や通貨安が大きく進むなど調整ムードが広がっている
  • 南アフリカ準備銀行は18日(木)、金融政策委員会を開く。連続利上げを実施するかが焦点

トルコの次回のCPI(9月)は要注目

トルコの次回(9月)のCPI(10月3日発表予定)は、干ばつに伴う食料品価格の高騰がおさまることで低下するか、要注目です。総裁の予測通りCPIが低下すると、政策金利の引き下げ観測が強まり、トルコリラの下落に要注意です。
(トルコ中央銀行の政策決定会合の次回は9月25日、その次は10月23日です。)

トルコ中銀総裁、インフレと闘う姿勢を確認
出所:WSJ
2014-09-12

  • トルコ中央銀行のバシュチュ総裁は11日、インフレ対策に力を入れる姿勢をあらためて確認。急激な利下げを避ける方針を掲げていることについては、自国通貨に「望まない影響」が及ぶのを避けるためだと弁護
  • 政府関係者の間では、経済成長の後押しに向け利下げを求める声が出ている。バシュチュ総裁は政府からの批判を意識しつつ、政策金利を大幅に引き下げれば国民がトルコリラを売って外貨獲得に走りかねないと指摘
  • バシュチュ総裁はインフレ見通しが著しく改善するまで金融引き締め姿勢を維持する考えを示した。「食品価格の一時的な上昇の影響がなくなれば、インフレ率は低下するだろう」とし、食品を除くインフレ率が今月は7.4%未満へ急速に低下する可能性があると述べた。食品価格の高騰を受けて8月のインフレ率は9.54%に達し、7月の9.32%から一段と上昇した。年末に7.6%、中期的に5%とみる中銀のインフレ予想を大幅に超えている。
  • バシュチュ総裁は高インフレの中でも8月に利下げしたことに触れ、トルコのリスクプレミアムの低下と融資の伸び減速がこうした決断を可能にしたと説明

RBNZ、政策金利据え置き3.5%

出所:ニュージーランド準備銀行(Reserve Bank of New Zealand:RBNZ):
http://www.rbnz.govt.nz/
OCR unchanged at 3.5 percent
2014-09-11

RBNZは、市場予想どおり、5会合ぶりに政策金利を3.5%で据え置きを決定。
声明文や総裁会見で、NZドルが正当化できない高水準にあると指摘しています。

『The exchange rate has yet to adjust materially to the lower commodity prices. Its current level remains unjustified and unsustainable. We expect a further significant depreciation, which should be reinforced as monetary policy in the US begins to normalise.』