NZドル相場に影響するTPP交渉:日本とNZの個別交渉

日本はTPP交渉でコメや牛・豚肉と共に乳製品も「聖域」として関税維持を国内公約しているため、国内の農家への影響が限定的な方法でNZと妥協を図りたい、という姿勢です。
日本とオーストラリアが先にEPA交渉を妥結させたことが、NZの姿勢にも影響しています。

メキシコ、NZと関税引き下げ協議 TPP交渉で米国を揺さぶる狙い
出所:j-cast 2014-07-07

  • 関税引き下げはTPPの全体協議の大きなテーマの1つだが、帰すうを左右するのが農業の輸出国・米国と最大輸入国・日本の2国間協議。2014年11月に中間選挙を控えた米国が日本への要求水準を下げず強硬な態度を続けている中で、米国と競合する農業輸出国との合意を先行させ、米国に揺さぶりをかける戦略
  • 酪農大国であるNZに対しては、チーズやバター、脱脂粉乳などの乳製品について低関税輸入枠を設ける方向を検討中NZは米国とともに日本の農業市場の閉鎖性を批判してきた。日本はTPP交渉でコメや牛・豚肉と並び乳製品も「聖域」として関税の維持を国内公約しているだけに、国内農家への影響が限定的な方法でNZと妥協を図りたい意向
  • 日本は4月にオーストラリアとの間でEPA交渉を妥結、牛肉関税を段階的に引き下げることで合意。NZとも同様の関税交渉で合意できれば、日本市場における米国産肉のシェア低下が確実なため、「米国が譲歩しないなら、日本はそれでも構わない」