ポンドが他の通貨より値動きが荒い理由

ポンドが値動きが荒いため、リターンが大きいですが、ときどき冷や冷やしますよね。
ポンドが他の通貨より値動きが荒いのは、主に以下の理由によるかと思います。

  • 実需の売買が少なく投機目的の売買が多い
  • 単位通貨当たりの想定元本がドル、ユーロ、豪ドル、NZドル等の他の主要通貨よりも大きい(たとえば同じ1000通貨でも、ポンド円はNZドル円の約2倍の金額を売買していますよね)

円、対英ポンド「かけ算」の本領発揮 仕掛け売りで対ドル・ユーロ急落
出所:日経 2014-09-19

  • 19日午前の東京市場で、円はドル、ユーロ、ポンドに対して大幅下落。きっかけは英ポンドに対する急落。スコットランドの住民投票で独立反対派が勝つとの思惑が広がり、10時30分すぎに1ポンド=180円70銭近辺と、2008年10月以来の円安水準まで円売り・ポンド買いが進行。ポンドはとりわけ対円で値動きの荒い通貨として知られる。19日はその本領をいかんなく発揮し、他通貨に対しての円急落を演出した形
  • ポンドの対円相場はポンドの対米ドル相場と米ドルの対円相場の「かけ算」で求められる。ユーロの対円相場やオセアニア通貨の対円相場と同じで、値幅が広がりやすい組み合わせだ。
  • ポンド・米ドルは、ユーロ・米ドルや豪ドル・米ドルに比べると1通貨あたりの米ドル換算額が大きい。リーマン・ショック前の1ポンド=2ドルを超えていたころに比べると小さいとはいえ、ポンド・円はユーロ・円や豪ドル・円よりもダイナミックな動きになる。
  • 銀行間で主流の電子取引システム「EBS」などで、ポンドの対円での取引はかなり少ない。短期スタンスの売り買いで収益を積みあげようとする投機筋が相場を揺さぶるには格好のターゲット。19日午前の円売り・ポンド買いに「かき回し組」が紛れ込んでいた可能性は否定できない。
  • 2006年から07年にかけ、ポンド・円は欧州系投機マネーなどのかく乱で、1日あたり数円の値幅がつくことが珍しくなかった。19日の前日17時時点比での上げ幅は4円弱。投機資金がポンド相場をかき回していた06~07年当時をほうふつとさせる